勉強

学生時代は、学生という立場にもかかわらず、とにっかく、勉強が大嫌いだった。

通っていた学校は進学校と呼ばれるところだったのだけど、家では全く勉強せず、学校の授業にはついていけず、素行不良ではなかったものの、とにかく寝てばっかりだったような気がする。

当然ながら成績は底辺を這い続け、学年順位は常時ワースト10に入っていたと思う。

三者面談で親まで呼び出されるも当の本人は馬耳東風、留年が現実味を帯びてくる中で初めて必死になる、という具合だった。

そして、当時は自分が勉強嫌いであることに、何の疑問も持たなかった。

 

今なら、なぜ勉強が嫌いだったのかが分かる。

ひと言で言えば、興味がなかったからだ。

興味がないからつまらない、つまらないからやりたくない、それを無理強いされて反発し、ますます興味を失う。

その悪循環が「勉強をしない学生」という、矛盾した存在を形成していたのかな、と思う。

たぶん、同級生たちは勉強をすることで得られるメリット、具体的には世間的に名の知れた有名大学への推薦が見えていたのだろうけど、自分にはそれすら、遠い世界のもののようにしか感じられていなかった。

 

あれから20年ほど経っただろうか。

縁あって海外へ行った際には、もう少し英語を勉強しておけばよかったと思った。

文章を書くようになり、もう少し文法や小論文を学べばよかったと思った。

そして、必要なものは勉強してきた。

勉強は、全く苦ではなかった。

興味があったからだ。

 

先日保険の営業を受けた際、お金について自分なりに学んできたことを話していたら、少々驚かれた。

そして、資格の話をされた。

その資格で食えるわけではないし、食うつもりはないのだけど、自分の人生に直結してくる内容なので、個人的には興味を持てている。

それに資格があれば、その世界で原稿を書く仕事にもありつけるかもしれない。

そんな不純な動機で、久しぶりに試験勉強というヤツをやってみようかなと思っている。

 

人は生涯、学べる生き物だ。

自分も、自分の実になることは学んでいきたいと思う。

必要ないこと、興味を持てないことはやらないけどね。

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