言霊

言霊、という言葉がある。
発した言葉には力が宿り、現実を変える、というやつだ。
霊的なものかどうかはさておき、言葉には力があると感じている。
だから、目標などは言葉に発した方がいいと考える。
これは、実際に理屈として説明できるところもある。

自分の思いを言葉に出す。
発した言葉を自ら反芻することで、その内容を自分に深く刻む、あるいは言い聞かせる。
そうすることである意味での自己暗示がかかり、日々の生活の中で言葉に発した内容を実現すべく、行動が変わる。
行動が変わることで、少しずつ目標へと進んでいけるようになる。
また、チャンスにも気づけるようになるし、チャンスに飛び込む勇気を得ることもできる。
その繰り返しをしていくことで、目標に達するか、そうでなくとも、目標に歩み寄っているはずだ。

また、言葉を発するということは、それを聞いた人がいる。
聞いた人は、そのことを頭の片隅に置く。
その中の誰かが、目標達成のためのきっかけを用意してくれるかもしれない。
言葉に出さなければ、思いは伝わらず、きっかけを得ることもない。

内的要因と外的要因、2つの意味で、目標は言葉に出すべきと考える。
内容は具体的であればあるほどいいし、聞かせる相手は多ければ多いほどいい。
それだけ、周りからチャンスを提示してもらえる可能性も増えることになるからだ。

ぼくは6年前、2つの目標を言葉に出した。
「サッカーの原稿を書く仕事をする」
「ブラジルワールドカップに行って原稿を書く」
1番目は、当時ライター経験すらなかった自分の言葉で、周りからはたいして本気にされていなかった。
それでも言い続け、行動を続けた結果、実際にそうした仕事ができるようになった。
2番目も、公言していたからこそ、実際にチケットを買ってブラジルに渡るという決断をする勇気が生まれた。
当時勤めていた会社に数か月前から話を通し、お金を貯め、休みを返上して前倒しで仕事をし、実際にブラジルに行く行動力へとつながった。
そして帰国後に、当時携わっていた雑誌にコラムをねじ込んで、形の上では目標を叶えた。

いわば、ぼくは言霊の力を、身を以て体験していることになる。
だからこそ、目標は言葉に出さなければならないと、強く感じる。
その言葉が、自らの力、周囲を変える力となるからだ。
内に秘めた想いだけで動けるほど、ぼくは強い人間ではない。
だから、言葉の力を借りるのだ。

2017年の目標は、すでに何人かには伝えているけど、もう決めている。
それは、2017年元日のブログで公開します。

今年1年、ありがとうございました。
みなさまにとって2017年がよき年でありますよう、願っております。

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