高校野球観戦
県営大宮球場で、甲子園出場をかけた高校野球の埼玉県大会準決勝、花咲徳栄-春日部共栄の試合を観てきた。
両校とも、自分が取材したチームであり、思い入れがあったからだ。
試合開始は当初の12時30分から、前の試合の影響からか少し遅れ、13時5分プレイボール。
僕が陣取ったバックネット裏には、小学生やお年寄りの姿が目立った。
お年寄りの方々は、きっと長年この場所で高校球児たちを観てきた、埼玉野球の生き字引なのだろう。
試合開始前には、小雨がぱらついてきた。
雨の中の決戦、第三者が楽しむ上でのシチュエーションとしてはいい感じだ。
もちろん、そんなことなど気にせず、球児たちはボールを追うのだけど。
試合では、自分が話を聞いた両校のエースが、特に印象に残った。
まず、花咲徳栄の高橋投手。
左腕から繰り出される140km台中盤の速球を軸に、バンバン三振を取っていく。
そもそも、外野にほとんど打球が飛ばない。
プロも注目しているということだが、評判通り、ちょっと格が違う印象を受けた。
ヒットこそ4本打たれたものの、きれいなヒットは8回に許したライト前への1本だけ。
四球も1つ、圧巻の完封劇だった。
一方の、春日部共栄・大道投手。
相手が高橋投手とあってそうそう失点はできない状況だが、序盤から何度も得点圏にランナーを背負う、苦しい状況が続いた。
ただ、彼は本当に粘り強かった。
大崩れしかねないピンチで、何とか失点を最小限に食い止め、懸命に投げ続けていた。
そして、終盤にはリズムが掴めたのか、投球の内容も良くなり、8回くらいにはこの日最速の142kmも出していた。
ちなみに、高橋投手から唯一クリーンヒットを放ったのは、彼だ。
ある意味、意地を見せた瞬間だと言えるだろうか。
試合は2-0で花咲徳栄リードの9回、大道投手の悪送球で3点目が入ると、そこからさらに2点を許し、勝負あり。
ただ、3点目のエラーがこの試合で唯一だったというのが、試合が引き締まったいい試合だったことを表していると思う。
悪天候で足元が緩い状況にもかかわらず、両チームのプレーは安定していた。
この日は花咲徳栄が勝ったけど、春日部共栄も、とてもいいチームだったと感じた。
敗れた彼らの中には、涙を流す選手もいた。
その中で、主将の関谷選手は最後にひとり、ベンチ前でグラウンドに一礼をして、引き上げていった。
ひとつのことにすべてを懸けた人の貴さを、その姿に見た気がした。
試合以外で感じたこととしては、ブラスバンド。
高校野球の試合は、ブラスバンドにとっても3年間を懸けたパフォーマンスの場というイメージを抱いた。
主役ではないとはいえ、あれだけ多くの人が演奏を耳にする機会ってのもなかなかないと思うし、テレビ中継とかあればなおさらだよね。
曲は定番のものから、プロ野球のチャンステーマもあった。
ただ、ロッテのデコトラは原曲パチスロなので、高校生が演奏していいのか?とも思ったり。
余談だけどね。
やっぱり、現場に行ってみないと分からないことがある。
現場に行き、自分の目や耳、肌で感じることは大切だと思う。
見落としもあるだろうけど、アンテナは広く深く張っていきたい。
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